認知症のケア~自立~
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認知症患者にも、当然ながら人権やプライドが存在しています。
場合によっては、外出が抑制されたり、自由な行動をさまたげる必要がでてくるかもしれませんが、できるかぎり患者さん自身の自立心を阻害しないようにケアしていくことが重要です。
認知症高齢者が直面する人権問題として、「身体拘束」という人権侵害が注目されています。
以前、患者の安全のためと称して、施設などで患者さんの身体を不必要に拘束する例が横行していました。
こうした状況を改善するために、厚生労働省は介護保険施設運営基準のなかで、身体拘束における禁止規定を設けています。
それ以降、施設においても出来る限り、患者さんの身体を拘束しない形で安全な介護に努力していく方針がとられています。
家庭でもできるだけ患者さんの自由を奪うような介護をしないように、心掛けることが重要になってきます。
長く介護をつづけていくと、悪気がなくてもその人を守ろうとする気持ちから、必要のないことまでサポートしたり、安全なのに禁止したりすることが見られがちです。
そうしていくうちに、患者さんが一人で出来ないことや禁止事項が増えていって、自発的になにもできない状態に陥ってしまいがちです。
そのような場合、患者さんの精神状態に悪い影響があるだけでなく、認知症の進行が早くなることがほとんどです。
できるかぎり自立心を奪わない形で、最低限のサポートをしてあげることこそ、最善の介護といえるのです。
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