認知症の基礎知識です。認知症についていろいろな情報を集めています。

認知症 原因

認知症とは

認知症という言葉をよく聞きます。
けれども、認知症と呼ばれるものの症状は一つではありません。
認知症は多くの場合、「アルツハイマー型認知症」と「脳血管性認知症」のどちらかということになります。

認知症というのは、脳になんらかの病的な障害が起こっているものです。
原因は様々で、認知症を引き起こす可能性のある病気は、頭蓋内の病気によるものや頭以外の身体の病気によるものなど、たくさん存在しています。
このような様々な要因によって、「アルツハイマー型認知症」や「脳血管性認知症」という認知症になってしまうのです。

したがって、認知症のなかには原因となる病気を適切に治療すると症状が軽減もしくは無くなるものもあります。
ただし、それほど多くはなく、このように別の病気を治すことで軽快する認知症は、全体の1割くらいだといわれています。

現在、日本では生活様式の変化や高齢化によって、アルツハイマー病が増える傾向にあるといわれています。
老年期の認知症では、約80%がアルツハイマー病と疑われており、今現在、認知症でない人も十分な警戒が必要だといえるでしょう。


Sponsored Links »

認知症の定義

認知症というのは原因も様々ですが、症状も多岐にのぼります。
このように、なかなか捉えがたい病気なのですが、では、医学的にはどのような診断基準で認知症と呼ばれているのでしょうか。

たとえば、「長い間、会っていなかった人に会ったときに、なかなか名前が思い出せない」といったケースは、健常者でもよくあります。
こういった「もの忘れ」は若い人であってもときどきあることで、また、自然な老化でもおこりうる普通のことです。
一方、認知症はあくまでも「病気」であり、以上のような単なるもの忘れでは済まされないということになります。

つまり、『認知症』とは脳や身体の疾患が原因となっている記憶および判断力などの脳機能障害で、普段の日常生活に支障をきたす状態のことをいいます。
これが、基本的な定義であり、診断基準は時代によって移り変わってきました。

認知症の初期症状で最も多いのは、もの忘れです。
ただし、人によってはそれ以外の症状が最初に起こる場合もあります。
たとえば、やるき・意欲が著しく低下したり、うつ病のようになにもできなくなる、あるいは言葉の障害などが起こった場合には、認知症を疑うようにしてください。


認知症の患者数

平成17年の統計では、日本人の平均寿命は、男性が78.53歳、女性が85.49歳となっています。
一昔前比べると寿命は著しく伸びて、世界的に見ても日本はかなり本格的な高齢社会に突入していると判断することができます。

この影響で、認知症にかかる高齢者も年々増加しています。
現在、国内の認知症患者は約170万人に上るといわれており、20年後には約330万人にも達すると予想されています。
また、65歳以上の男性の55%、女性の66%がいずれ認知症になるのではないかと推測され、85歳以上のお年寄りの3~4人に1人が認知症になると予想されています。

一般的に、認知症は高齢になればなるほど発症のリスクが高くなります。
したがって、認知症は特別な人に起こる特別な病気なのではなく、歳をとれば誰もがかかる可能性のある身近な病気だといえます。

一方、65歳未満でも認知症を発症する場合があります。
これは「若年性アルツハイマー病」と呼ばれ、65歳未満で発症したアルツハイマー病のことを指すものです。
現在、全国に約10万人もいることが疑われており、40代~50代の働き盛りで起こることが知られています。
また、老年性のものより進行が早くて、症状が重くなる傾向があるといわれています。


認知症ともの忘れ

認知症ともの忘れは、かなり深い関係にあるといえます。
では、そもそももの忘れはなぜ起こるのでしょうか。

それは脳機能に原因があります。
簡単にいえば、もの忘れは、脳の神経細胞の減少、または、機能の低下によって引き起こされます。

人は年をとると、一般的にもの忘れが増えてきます。
周りの人で「最近、以前と比べて忘れることが多くなった」といっている人はいませんか?
年配の方は特にこうした傾向が強くなってきます。
これは、老化現象の一つで、脳の神経細胞が減少しているために起こるものです。

このような単なるもの忘れと認知症は、はじめのうちは区別がつきにくいものです。
しかし、大きな違いの一つとして、認知症は具体的な体験のすべてを忘れてしまうことがあるのに対し、自然な老化によって引き起こされるもの忘れは、体験の一部を忘れることが多いのです。

また、老化は記憶障害だけにとどまることが多いのに対して、認知症の場合には記憶障害だけではなく、判断力の障害や実行機能障害などが併発することが多くなります。
このため、今まで出来ていたことが急に出来なくなったり、酷くなると一人で生活できないような介護を必要とする症状に発展していきます。


認知症と心の病気

認知症の間違ったイメージとして、うつ病や統合失調症のような精神病、心の病気だと勘違いされていることがあります。

しかし、認知症は心の病気ではありません。
認知症というのは、脳がもっていた機能に、病的な障害が生じることによって、何かを記憶する、場所や人などを認識する、状況を判断する、未来を推測するといった認知能力が低下することを指すものです。
したがって、脳の器質的な変調だということができます。

以上にあげたような症状は、認知症の「中核症状」と呼ばれています。
この中核症状というのは、認知症の徘徊や妄想、幻覚などの症状を引き起こす原因となります。
中核症状によって引き起こされた症状は、「周辺症状」と呼ばれていますが、このような認知症の症状はすべて知的機能の病的な障害によって引き起こされているもので、いくらおかしな行動だといっても、決して心が病んでいるわけではありません。

また、いくら認知能力に障害があるとしても、喜怒哀楽などの感情が失われるわけではありません。
したがって、患者本人にとっては認知症は辛いものであり、このような思いを受け取って、周りがサポートしてあげる必要があるといえます。


ストレスによる認知症

現代社会はストレス社会だといわれ、ストレスが原因で身体にさまざまな病気をもたらすといったことがよくいわれています。
実際に、ストレスによる弊害は、私たちの周りにかなり多く存在しているものです。

ストレスは、脳にも悪影響があります。
実は、強いストレスが続くと脳組織が再生するときに障害が生じます。
ストレスは認知症の原因にもなり、ストレスそのものが「老化」といっても過言ではないのです。

歳をとると、身体機能の衰えに伴って、社会や家庭においても今まで任されていた役割を失うことになります。
また、友人や配偶者の死を経験することも多くなり、さまざまな意味での喪失感にさいなまれることも多いでしょう。
このような、生活上に経験するいろいろな喪失体験や身体の衰えがストレスとなって、脳への負担にも繋がるのです。

このような過度のストレスは、脳細胞を減らす原因ともなり認知症をももたらします。
しかし、認知症に比べても多いのは老年性うつ病です。
老年性のうつが発症すると、希死念慮が強まり、「死にたい」と口にだしたり、不安やイライラが強くなって正常な記憶や思考ができなくなります。
このように認知症に似た症状になることがあります。

ストレスは、環境を変えたり、抗うつ剤などで改善される場合もあります。
一般的には、認知症の両方の治療が必要となってきます。



Page: 1

TOPPAGE  TOP 
RSS2.0