アレルギーに関する基礎知識をまとめています。 このサイトでアレルギーの原因や対処法を勉強してアレルギーを治してくださいね♪

金属アレルギー

ニッケルアレルギー

金属アレルギーにはニッケルに対して体がアレルギー反応を示すニッケルアレルギーというものがあります。ニッケルは、原子番号は28、元素記号はNi、銀白色の金属で鉄族に分類されます。
ニッケルは、値段が安く、銀白色の光沢があって加工しやすい上にさびにくいため、さまざまなアクセサリーに使われています。特に金メッキの下地にニッケルが使用されることが多く、金メッキされているアクセサリーにはよくニッケルが使用されています。例えばイヤリングやネックレス、指輪、ブレスレット、メガネのフレームなどで使われています。また食器や台所で用いるステンレス鋼、めがねやワイシャツ、ブラジャーに用いる形状記憶合金、50円玉、100円玉、500円玉など身の回りでいろいろ使用されており、人が接触する機会が多い金属です。

ニッケルアレルギーのメカニズムは人間が出す汗の中の塩素イオンによりニッケルが溶け出され、汗によって溶け出されたニッケルイオンが人間に皮膚炎を起こすというものです。また、ニッケルが接触している部分だけでなく、血液に運ばれて汗の多い場所に湿疹を引き起こすこともあります。

また、ニッケル加工されたアクセサリーは表面上変化がなく、変色や腐食が見られないため、皮膚炎を起こしても、アクセサリーが原因だとは気づかない場合が多いです。 ニッケルアレルギーの症状は皮膚に痒みや紅斑が現れ、更に症状が進むと小水疱になり、最後には化膿します。

ニッケルアレルギーは数ある金属アレルギーの中で女性が最も発症頻度が高いのアレルギーです。 ニッケルアレルギーの対処法としては、先ず病院に行きパッチテストなどで検査を実施して下さい。ニッケルアレルギー反応が見えたら、ニッケルが使用されているアクセサリーなどには触れないことです。このアレルギーは一度発症すると、治癒することは難しいようです。


Sponsored Links »

コバルトアレルギー

金属アレルギーにはコバルトに対して体がアレルギー反応を示すコバルトアレルギーというものがあります。コバルトは、原子番号 27 の元素で元素記号は Co。鉄族元素の一つです。
コバルトとニッケルとは化学的に近縁関係にある金属です。なので、コバルトアレルギーはニッケルアレルギーと同じ反応を示し、また交差反応があります。鉄より酸化されにくく、酸やアルカリにも強く、加工しやすいコバルトもまたニッケルと同様、生活環境に広く使用されています。磁性が強いコバルトは磁石に使用されることが多く、生産されるコバルトの約25%が磁石の製造に消費されています。

コバルトを混ぜたコバルト合金は磨耗しにくく、高温に耐え、腐食されにくいため、切削工具やジェットエンジン、また硬貨の表面仕上げなど工業分野で広く使用されています。人体に無害のため、コバルトが主成分であるバイタリウム合金が虫歯の治療に使用され、コバルトクロム合金は
金属床義歯(入れ歯の主要な部分を金属で作った入れ歯。口内の粘膜に接する部分。)として多く使用されています。

また、コバルトはビタミンB12に含まれており、人体にとっても微量ながら必須の元素です。しかし、ニッケル同様、コバルトは人間が出す汗の中の塩素イオンにより溶け出されるため、コバルトアレルギーの人は触れた部分がかゆみ、発疹などが起こり、かぶれたりします。ニッケルアレルギー患者の半数以上の人にコバルトアレルギーがあると報告されています。


クロムアレルギー

金属アレルギーにはクロムに対して体がアレルギー反応を示すクロムアレルギーというものがあります。クロムは原子番号 24 の元素で、元素記号は Cr。クロム族元素の一つです。
クロムは安定した極めて錆びにくい無害の金属で、鉄との合金がステンレスです。家庭用品のメッキには殆どクロムメッキが用いられます。クロムは地球上の土中にクロム単体または三価クロムの形で広く存在し、また人間の体内に約2mg存在し、人体を構成する元素の一つでもあります。クロムの化合物は3価クロムと6価クロムが一般的に多く知られており、アレルギー性クロム皮膚炎を起こすのは、6価クロムです。

クロムは時計の皮バンド、革手袋、ハンドバック、革靴などの皮製品の製造、写真の現像、セメント、塗装の顔料、ダクロ処理剤など多くの分野に利用されています。そのため、そういった職業についている人にクロムアレルギーは多く見られます。また一般の人がクロムアレルギーを発症する事例として、皮製品の皮が皮膚に長時間接触し、かつ汗の多い、足、手首などで皮膚炎などの症状を起こすというのが見られます。

ビール、黒コショウなど、クロムを多く含む食品が原因のこともあります。6価クロムのアレルギー性だけではなく、潰瘍の原因や発ガン性の疑いから、EUを中心として6価クロムを排除する動きが起きており、日本においても、対応が迫られている状況です。

一方、使用済み自動車や電子部品のクロメート皮膜が、酸性雨により溶解して皮膜中の6価クロムが土壌に浸透し、ひいては地下水が汚染されて、生活循環により人体への悪影響が心配されるに至るようになりました。自動車産業やエレクトロニクス産業等においても、真剣に6価クロム代替の処理剤をはじめ、6価クロム規制対策に本格的に着手し始めています。6価クロムが発ガン性や接触アレルギーなどの問題から規制が厳しくなり、近年使用禁止になる見通しです。


水銀アレルギー

金属アレルギーには水銀に対して体がアレルギー反応を示す水銀アレルギーというものがあります。水銀は原子番号80の元素で、元素記号はHg。12族に属し、典型元素で金属元素です。
水銀アレルギーとして代表的なものは、歯科材料としての銀アマルガム合金のアレルギーです。銀アマルガム合金は水銀(55%)と銀・スズ・銅などを錬和した金属になります。銀アマルガム合金のアレルギー症状としては口腔内の浮腫、潰瘍、口腔以外では湿疹、皮膚炎などです。

銀アマルガム合金は歯医者で使用される歯科材料として、歯の治療時間の短縮化、虫歯再発予防効果の高さ低コストと利点が多く、かつては多く使用されていました。また健康保険を適用することもできます。しかし辺縁破損が起こりやすく、 結果として二次虫歯の発症頻度が高いため、現在では使用が減少しています。

また、水銀による人体と環境への影響の懸念もあります。 歯科材料用の水銀は、無機水銀が使用されています。但し、無機水銀も有機化すると、メチル化水銀などに変質し、水俣病などの原因となった有害な水銀となります。

アマルガムは厚生労働省が認めている金属ではありますが、毒性があり、使用しない歯科医院が増えています。万が一、虫歯再発の可能性が高い、応急性を要するなどの理由があり、銀アマルガム合金を使用せざるを得ない状況の時には、歯科医師から使用の必要性と水銀アレルギーなどのリスクの説明を受けてから処置を受けるようにして下さい。


金アレルギー

金属アレルギーには金に対して体がアレルギー反応を示す金アレルギーというものがあります。
金は原子番号79の元素で、元素記号はAU。金族元素の一つです。
金は溶けにくい性質があるため、指輪やネックレスのように、 普通に皮膚に接触するくらいでは金アレルギーを起こすことはほとんどないと言われています。しかし、全く溶けないというのではなく、最近のピアスの流行で金による皮膚炎を起こすケースもあります。ピアスは皮膚に穴をあけるため、金と皮下組織が直接接触し、金が溶け出しやすくなり、金属イオンが体内に入りやすい条件がそろっているからです。

ちなみに、アクセサリーにホワイトゴールドという金属が使われることがありますが、これは金、ニッケル、銅、亜鉛などの成分による合金で、その表面にパラジウムやロジウムなどのメッキが施されています。純金(24K)が柔らかくて傷つきやすいため、他の金属、銀や銅、ニッケルなどを混ぜることが多いのです。

しかし、こうした金合金の場合、使用されている金以外の金属によってアレルギーを起こす可能性があります。例えば金メッキ製品には、下地に錆びにくく加工しやすいニッケルが使われていることがあります。長年使っているうちに金メッキがはげてくれば、下地のニッケルが皮膚に触れるおそれがあります。水銀と金は構造が似ている為に交差反応がある可能性があり、水銀アレルギーがあると、金アレルギーを起こす可能性が強くなります。


銀アレルギー

金属アレルギーには銀に対して体がアレルギー反応を示す銀アレルギーというものがあります。
銀は原子番号47の元素で、元素記号はAg。貴金属の一種です。銀は金に次いで延びやすい金属です。
銀は既知の金属の中で最も電気抵抗が低く、電気と熱を最もよく伝える金属で、エレクトロニクス産業で重宝されています。導電性の良い電線や、高周波を扱う配線、コンピューター内の電気接点に使用されます。銀は古くから水の腐敗防止に利用されるほど強い抗菌作用があり、現在では浄水器などに使用されています。

一般的に純銀では柔らかすぎるため他の金属を混ぜることによって強度を出しています。銀と人体とはとても和合性が高く、銀そのものによって銀アレルギーを発症するいうのは本当に稀なケースで、実は銀アレルギーではなく銀の中に含まれる混ぜ物の何かによって起こる金属アレルギーの場合がほとんどです。

例えば、一般的な銀であるSV925に含まれる銅やニッケルがアレルギーの主たる原因であることが多く、銀アレルギーと勘違いされることがほとんどなのです。単体銀は食品添加物の着色料として用いることがあり、口内清涼剤に銀のコーティングされ、長期にわたり大量に摂取し続けると銀アレルギーを発症することがあります。


パラジウムアレルギー

金属アレルギーにはパラジウムに対して体がアレルギー反応を示すパラジウムアレルギーというものがあります。パラジウムは原子番号 46 の元素で、元素記号はPd。白金族元素の一つです。
パラジウムが使用される代表的な例は、金銀パラジウム合金として、むし歯を削ったあとの歯の詰め物やかぶせ物として使われることです。金銀パラジウム合金は、金、銀、銅、パラジウム、亜鉛、インジウム、イリジウム、すずなどを含んでいます。金銀パラジウム合金は安く、虫歯治療でほとんどの方に銀歯として使用されています。

一般的にはさほど問題はないのですが、人によっては合わない方もいらっしゃいます。この影響はまだ科学的には解明されていませんが、ドイツやスウェーデンでは、パラジウムは安全性に疑問がもたれており、現在ではほとんど使用されていません。パラジウムは日本では保健が適用されており、金の耐摩耗性、銀の耐蝕性、耐硫化性という欠点を補うためによく使用されていますが、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。

ドイツでは、保健省が歯科業界に対して、「幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と、水銀・銀アマルガム合金を使用しない」という勧告を行ないました。ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮して、パラジウムフリー(パラジウムを含まない、パラジウム0%)の金属を使うことを強く推奨しており、外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでも、「この金属はパラジウムを含みません」ということをわざわざ謳っているほど、パラジウムは身体に良くないと広く認識されています。


インジウムアレルギー

金属アレルギーにはインジウムに対して体がアレルギー反応を示すインジウムアレルギーというものがあります。インジウムは原子番号 49 の元素、元素記号はInです。III族元素の一つであり、柔らかい銀白色の金属です。
インジウムアレルギーのアレルギー発症例は少ないですが、それでも全くないわけではなく、合金に微量添加されているインジウムに反応するアレルギー発症例が報告されています。インジウムは歯科材料に合金として多く用いられ、他にも万年筆のペン先、半導体、ハンダ、銀ロウ等、
最近では半導体の成分や液晶ディスプレイの電極などに使用されています。

インジウムは歯科治療で最も使用されている健康保険適応の金属である金銀パラジウム合金や同じく歯科治療で使用される健康保険適応の、銀を主成分とした銀合金に含まれています。現在の冶金技術では、金と白金の2種類のみでは歯科合金は作ることが出来ないとされており、含有せざるを得ない金属であります。病院でパッチテストにより金属イオンに対してのアレルギー反応の有無を確認することができます。


チタンアレルギー

金属アレルギーにはチタンに対して体がアレルギー反応を示すチタンアレルギーというものがあります。但し、チタンアレルギーの発症例はまれで、非常に少ないです。
チタンは、原子番号22の元素。元素記号はTi。チタン族元素の一つで、金属光沢を持つ遷移元素です。チタンは、軽く、丈夫な金属です。またイオン化傾向が低く、水に溶け出しにくい性質をもっているために錆に強く、海水に腐食されにくい金属です。海水中では白金に次ぐ強さの耐食性を持っています。なので、冷戦時代には戦闘機や潜水艦など軍事用の乗り物に多く使用されていました。現在では発電所の復水器というパイプにも使用されています。

また、生体親和性に優れている金属です。酸素との結びつきが強く、大気中では表面に不動態と呼ばれる薄い酸化皮膜を作ります。 チタンアレルギーが発生しにくい理由としては、チタンがこの酸化皮膜にさえぎられ、内部の金属イオンが人体内には溶け出さなくなるためです。

そのためにチタンは耐食性があり、汗をかいたり海水に濡れたりしても錆びないのです。 チタンが歯科インプラント(人工歯根)、心臓弁、人工関節として人体に安心して使用される理由は、このような安定性にあります。

他にも身の回りでは鍋、フライパン、包丁、ゴルフクラブにチタンが使用されています。チタンを使用してアレルギー発症した場合、実は他の金属との合金で他の金属でアレルギーを反応していないか、もしくは他の金属でめっきがされており、その金属でアレルギー反応をしていないかを確認する必要が有ります。



Page: 1

TOPPAGE  TOP 
RSS2.0